おてんしょく

 

振り返ろうと思う

1年目

5月配属、最初の1ヶ月、自担当と販売推進部門で半分ずつOJT。トレーナーの方と波長が合わず実質上司にお守りしていただくことになり申し訳なさの極み。

6月からお客さんの基幹システムマイグレPM、プロジェクト期間6ヶ月。何が正解かもわからんがとにかく人に聞きまくる、プロジェクトリーダーとして一応上司がついていてくれた良き時代。無事にオンスケの障害なしで終える。お客さんの人柄が良すぎて慰労会までやっていただいてしまう。最初にして最高にラブ。終わってからそこそこ規模大きめのユーザーだと知る。

9月、海外拠点閉鎖PJのPMOに参画。プロジェクト期間1年くらい。誰もやったことない謎プロダクトの機能を洗い出したり、「おめーらの回線ダウンタイムなしで移行するためには海外DCに終端装置置かんといかんからなる早で移行するか決めてくれ」を3ヶ月くらい投げ続けて期限を過ぎた頃に半ギレの客からようやく連絡が来る、など。何がストレスだったか。マネージャー陣には見えている政治の世界を忖度しながら動くこと。技術とスケジュール的に正しいと思って提言することは大体頓挫した。US拠点閉鎖の時に上司が私と先輩を現地駐在させて現地セールスと動けるようグローバル会社側に進言してくれたのは本当にありがたかった、が、「海外拠点に主導させるべき」との鶴の一声で却下、されたものの、結局グローバル会社側の他の人がアサインされてて、いやいやいや、何なん?私の能力と経験が足りてないのか、原因がはっきりわからないので疑い続けてしまうこと自体がストレスであった。。

殿上人の思惑と、現場から見て正しいことには大きな乖離があったらしく、やることなすこと的外れだったが一緒に組んでいた海外向けプロダクト担当の先輩の人柄に度々救われる。PJ終了後、プロダクト自体の海外撤退が決まって先輩は外資コンサルに転職した。「この部署で何回か修羅場を見てきたけど、もう、もういいかな」という、寛大な人が放つ言葉の重みよ。

 

11月、イギリスのクソデカグローバルカンパニーが新規プロダクトのPoCやりたい言い出して通訳兼ねたPMにアサインされる。プロジェクト期間5ヶ月。プロダクト何もわからん。サービス主幹1人しかいないし早口で本当に何言ってるかわからないし実績が国内の1社しかないので環境構築に何が必要かもわからない。どこから物を買って、誰がどう構築して、どこのデータセンターに設置して、資産保有者は誰で、見積もりの宛名は海外拠点の誰にすべきか、費用項目としては何になる、復旧対応間に合わせるためにデータセンターとハードウェアの工場に近い地域でベンダーを探す、お客さんと弊社の間に構築ベンダーが急に登場してデマケーションやり直し、要件に忠実に連日深夜まで構築してて出来上がったのは簡易AWS、ここまでやりきって結局PoCしないんかい!!!!!ボケ!!!!これがグローバルのスピーディーなディシジョンメイキング!!!鬼畜米英!!!!!!!

とりあえずわざわざイギリスに一人で行って要件定義してきたのはむちゃいい経験でした。

 

2年め春から秋。新規プロダクトとグローバルの背番号がついたものの提案が案件化せずほぼ社内ニート。受注実績のないプロダクトの見積もりフローをひたすら作ってはレビューもらうものの、誰も見積もり項目の妥当性を判断できず案件化寸前で見積もり漏れが発覚したりする。そこそこ勉強して見積もりや提供フローをアップデートしてみるものの、レビュー者は判断材料持ち合わせていないのでとりあえず毎回OKが出る。壁打ちばかりがうまくなる日々、めちゃくちゃ虚無で残業ゼロ週休3日を2ヶ月連続とかやってた。残業しないと手取りが20万切るのがわかり、実家暮らしのありがたみを噛み締める。

2年め10月、クソデカジャパニーズトラディショナルカンパニーからの提案依頼に乗る。が、ややお声と態度の大きいお客様にビビり散らかした営業が我々プロダクト部門にも威圧的に無理めな要求を突きつけること連日連夜。こちらは無理め要件をRFPから落とすために休日出勤と貧弱なロジックを積み重ねるがそういう陰キャムーブがお客様のお気に召さなかったらしい。

上司、プレゼン当日に発熱するも営業側の課長に召喚されてフラフラの状態で出席。クソザコ体制を見せつけて失注。キュートで素晴らしい先輩のおかげで失注分析は嫌味抜きに有益なものになった。あとはもう思い出すのもしんどい。生理が止まった。

反省点、間違った方向に進んでいたら止めてほしかった。ただ上司含めて誰も妥当性が評価できなかった。誰も悪くない。全員が悪い。

2年め12月、公共案件。ピュアに価格で負けて失注。メーカーが強いとしか言えない。結局マージン抜くビジネスは雑魚。

 

2年め1月、インターン受け入れ。AI専攻の院生、つよつよ人材。笑顔でもてなす。

 

3年め初めから今。官公庁相手にプロジェクト責任者、表向きにはパートナー社員のおじさまが責任者張っているが資料作りと客の業務整理と調整とAI回りの要件定義は全部我。人を増やしてほしいこともと、「こういうコンサルみたいなことできる人間がいないと厳しいプロダクトですよ」の旨を上司に伝えると「プロパーを育成するんじゃなくてそういう専門家をアサインしたほうがいいね〜」という。それって私みたいな立場の人間は今後この分野で食っていけるコンサルスキルを主体的に身につけられず、ベンダーの管理業務に終始するということでは…?プロの意見が一番大事。それはほんとにそう。素人が適当に考えたものは大体n番煎じ。しかしその提言の良し悪しを判断できるようになるためにも、日頃から自分の頭に汗かく習慣をつけておきたいのだ。右から左に流していては意味ない。

話を戻す。とりあえず残業代以外に報われたい。ベース給与とか。プロジェクト終わったら希望の部署に入れてもらえる権利とか。これやりきったところで異動できないの確実だからつらい。学部卒は5年間は異動なしルールがあるので。

何一つとして前例がないこの案件はなぜこの会社にいるかわからないレベルに頭のいい3つ上のパイセンのおかげで持っている。契約期間内にちゃんとデリバれることを祈るしかない。

 

 

やればよかったこと。とにかく相談をすればよかった。自チームがまず個人商店の集まりなのでつらみを完全には理解し合えないこと、サービス主幹チームと仕事することが多くても彼らは彼らで内輪で同じ悩みを話し合ってるところに入れない疎外感も、ちゃんと言葉にすればよかった。あとは、ほぼ毎日定時過ぎにオフィスでいびきかいて寝てるおじさん見てるとしんどくて自チームの席にあんまりいなかったのもよくなかった気がする。

上司もトレーナーも何もしてくれないかもしれないが、口に出すだけでも何かが変わるかもしれなかった。

なんで相談ができなかったのか。弱みを見せて難しくて面白い仕事にアサインされる機会を逃すのが嫌だった。相談内容を拡大解釈されるのを恐れていた。他の人が「上層部のビジョンがなくて何がやりたいのかわからない」という不満を「あいつは仕事したくないだけ」って捉えられてたのを聞いてしまっていたから、「xxという課題があるのでyyしてほしい」って具体的な課題と解決策の案はセットにしないとうまく伝わらないと思っていた。実際、yy以外の新しいアイデアを提示されたことはあんまりなかった。結局は私が考えることやん、って自己完結してしまっていた。もう少し無能は無能なりに「どうしたらいいですか」的なオープンクエスチョンな相談をしてもよかったんだろうなあ。何でも自分でPDCA回せるって見栄を張った。本当は何もできない。

ていうかそういう風に相談してもちょっとググれば出てきそうなインスタントな回答しか得られなかったので、諦めた。根性がない。それはそう。

相談はしたつもりだったが相談だと捉えられてなかったのかもしれない、けど本当に?

同時に複数プロジェクトを回すと休めないとか、同じことができる人を増やしてほしいとか、この仕事続けられる自信がないとか、強みを活かせる別の部署に異動させてほしいって上司に何回も電話したのは、21時の暗いオフィスで部長に「王道のセオリーがないのが怖い気持ちはわかるがそれはどの仕事も同じだし我々も怖い、けどチャレンジできる人をアサインしてほしい」って話したのは、相談とは呼ばないのだろうか。。人を増やしてほしい、の前段として、私がやってる業務概要を話したら「そういうのは他の部署が得意だよね」と返された。随分前にこの仕事を他の部署に委託するスキーム作りもトライしたが色々あって無しになったから、私が一人商店をやることになった経緯をご存知のはずでは。。。ていうか決めたのあなたでは。。。。

 

 

 

 

 

お金。今期は絶対評価高いのでボーナスもらってから転職できればよかったタイミングミスった。しかし前期も同じようなこと思ってたら「昇進させたい人がいるから総合評価上げてあげるから業績は見逃して…」的な理由で肩透かしを食らったので、今期も下手な期待をして勝手に傷つくよりは離れる選択をしてよかったのかな。。

海外出張手当、月45時間残業がいくつか、深夜勤務と休日出勤が少しと、ちょっとばかりの高評価に伴う加給とボーナスアップを含めた昨年の源泉徴収票と、みなし残業20時間込みのオファーレターの想定年収には100万のギャップがある。ここに更に賞与とパフォーマンスボーナスと残業代が加わるので差はさらに開くはず。今までの賃金は何だったのか。

 

単純に楽しい暮らしをするためにはお金がほしい。服が好き、映画と本と旅行が好き、牛肉と野菜が食べたい、キックボクシング続けたい、たまにお酒飲みたいし、お金に困ると最悪な人間に寄生して苦しむ実例を見続けて育ったのでとりあえずお金は必要。

 

次の仕事。この世界的不況の最中、外資コンサルに飛び込む。クビになったらもうどんまいだなあー、

地べた這いずり回って丁稚奉公を続けましょう。

 

 

目標。次の会社では最低5年働く。流動性高い業界だけども。

一人で海外に出るとき、

人に着られずとも存在感のある服を手に取ったとき、

一瞬よぎる「自分には無理、似合わない」の不安をこらえて、息を止めてえいっと超えて挑戦することが好き

逆上がりに似ている、勢いと少しの踏ん張りがあれば意外と大抵どうにかなることを覚えておきたい

小さな成功を積み重ねること

 

 

ご機嫌取りばかりの仕事より突然朝日を見に飛び出すくらいの気持ちで冒険したいのだよ

20190216

真剣な口ぶりで価格交渉をしたり、バカな学部卒として従順に教えを乞う、心の底から愛してみせる素ぶり、キャリアプランとはぼくのかんがえたさいきょうのペルソナって私はたしかに言ったはず、

何もかもごっこ遊びだが生き方とすり合わせるとそうせざるをえないだけで、そこに心がないわけではない、せめて人生がこのままR15程度でとどまれるといい、今のところ何もかもどうでもいい

 

「神妙な面持ち」が上手になるだけを成長と呼ぶの?もしかして